top of page
shinbashi

日本のお札の歴史①「最初の肖像紙幣」

更新日:2021年8月19日

最初期の日本紙幣には肖像画は描かれていませんでしたが、偽札防止の為、日本も海外にならった近代的な紙幣を作ることにします。ちなみにその時代のアメリカでは、大統領の顔が紙幣に使われるようになっていましたが、当初日本では国家元首である天皇陛下は神様的存在であったためとても恐れ多かったようです。そこで紙幣や硬貨には龍の絵を使うようになりました。その最初の紙幣が明治通寶です。


しかし明治通寶にも偽札が多く出たため、、1881年ついに日本でも肖像画の紙幣が発行されました。その第一号が神功皇后です。ドイツに印刷を依頼し、肖像画はイタリア人技師エドアルド・キヨッソーネが担当したので、「神功皇后の顔が、どうも日本人の女性には見えない」と、よく言われています。

神功皇后を肖像に選んだ理由には諸説あるようですが、神功皇后は『日本書紀』の中で非常に大きな武勲を立てたことを記されている女性ですから、これから強くて豊かな国になっていくんだ、という願いにふさわしい人物像だったとされています。


その他明治時代に発行されたお札の肖像には「菅原道真」「武内宿禰」「和気清麻呂」「藤原鎌足」といった天皇家とかかわりの深い人が選ばれていますが、以降大正・昭和で発行される紙幣の肖像画は、時代の変化に伴い、政治家・思想家が選ばれて行きます。そちらに関しては次回ご紹介させていただきます。

閲覧数:2,662回0件のコメント

関連記事

すべて表示

日本のお札の歴史②

前回は明治期のお札に描かれた人物を紹介しましたが、今回は大正から昭和中頃までのお札の肖像画となった人物たちを紹介したいと思います。 この時代の肖像に新しく選ばれたのは、「聖徳太子」、「日本武尊」「楠木正成」、戦後に「二宮尊徳」「板垣退助」「岩倉具視」「高橋是清」「伊藤博文」...

Comments


​お気軽査定。

Young asian woman using a smart phone..jpg

​古銭・切手

​雑誌・TV
多数紹介

​㈱新橋スタンプ商会

bottom of page