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お金の歴史「皇朝十二銭」①

更新日:2021年8月19日

日本で最も古いお金といえば「富本銭」とされますが、通貨として初めて使われたのは「和同開珎」と推定されています。この「和同開珎」から始まる12種類の貨幣を総称して「皇朝十二銭」と呼びます。

今日は2回にわけてその歴史を紹介します。

①鋳造の目的と種類 皇朝十二銭は平城京遷都に必要な費用をまかなうため鋳造されました。地金が持つ価値よりも貨幣の価値を高くして、その差額によって利益を出すという計画でした。 つまり、「地金の価値 < 貨幣の価値」というわけです。

②なぜ12回つくられたのか?

万年通宝はわずか5年で鋳造が終わるなど、短い期間で頻繁に貨幣が改められました。一番の理由は偽金を作る人たちでした。それに対抗するために、政府は貨幣を新しくすることにします。しかし、新貨幣の偽金を作る人がまた出てくる……。その繰り返しです。そして、最初に作られた和同開珎に比べると、どんどん小さくなってしまいました。



※東京国立博物館資料引用




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