「銀貨の王様」と言っても過言ではない大型銀貨の代名詞にもなる“ゴシッククラウン“銀貨。なぜ王様と呼ばれるのか?その理由の一つは希少性です。1847年にヴィクトリア女王の即位10周年を記念して1年だけ発行され、発行枚数はわずか8000枚。1853年に追加発行されるも、その数僅かなため、まさに幻のゴシッククラウン。ほとんど市場にでてきません。
そしてもう一つの理由は、デザイナーウィリアム・ワイオンの存在です。ウナとライオンもデザインした彼によりヴィクトリア女王が描かれています。
このヴィクトリア女王ですが、英国の女王として、64年にわたる歴代国王中最長の治世を行い、帝国のもっとも輝かしい時代を築きました。ヴィクトリア女王の肖像を描いたコインは、英本国だけでなく、オーストラリア、英領ギアナ、マルタ、カナダ、ニューファウンドランド、ニューブランスウィック、プリンス・エドワード島、セイロン、ノーヴァスコシア、キプロス、東アフリカ、英領ホンジュラス、香港、インド、ジャージー、モーリシャス、ジャマイカ、海峡植民地などで独自のものが使用されていますが、本国では、このゴシック・クラウンのような美しいコインに肖像を描いたことで知られると同時に、長い治世だったため実際の年齢よりははるかに若い肖像のコインが通用していたことでも有名です。
直径 約38mm
質量 約28.2760g
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