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希少価値のある古銭∼昭和編∼

shinbashi

更新日:3月1日

日本の古銭は、古くは和同開珎のような穴銭から、江戸の小判・大判、明治以降の金銀貨や紙幣など分野は広く、一概に希少価値のある古銭を決めることはできません。ですので今回は、戦中・戦後に発行されたコインの中で、希少価値のあるものをいくつかご紹介しようと思います。


①大型50銭黄銅貨 昭和22年号

昭和22年銘大型50銭黄銅貨

この50銭黄銅貨ですが昭和21年・22年に発行されていますが、写真の22年銘は稀少となり買取額は10~13万円にもなります。(昭和21年銘は買取対象外です)

その理由は、発行された翌年インフレ等で貨幣の材料不足となり、発行停止となった為です。それまでにつくられた昭和22年銘のものはすべて回収されました。しかし、回収しきれなかった分が現在もいくつか残っています。そのため現存する22年銘は稀少年号となります。


②陶貨

陶貨

1944年頃、当時の大蔵省造幣局は、貨幣の材料の銅やアルミなどが軍需品となり不足したため、陶貨の研究を開始。45年に委託先の京都市、愛知県瀬戸市、佐賀県有田町の民間の3工場で約1500万枚が製造されました。 しかし、終戦で金属不足が落ち着き、廃棄が決定。国の命令で多くが粉砕処分されたとみられますが、一部こうして残っています。陶貨はいくつも種類があり、色も白・クリーム・茶等があります。種類によって価格は変わりますが、上の「大日本」の白色陶貨は3点で15万円程の買取になります。

但、現在ヤフオクやフリマアプリで偽物が出回っていますので、プロの鑑定士による真贋判断が大切です。


③不発行10円洋銀貨

不発行洋銀

朝鮮戦争勃発により、硬貨の材料に使っていたニッケルの相場が騰貴、結果不発行になった硬貨です。製造期間は昭和25・26年のみで、いずれの年号も希少です。

製造は発行開始の翌年まで続けられましたが、結局は発行されずに終わりました。

そのため、資料用として残された分以外は全て溶解処分されたことで、非常に希少性の高いコインとなります。15万円以上の買取額となります。


④未発行ジャワ銭

ジャワ銭

第二次世界大戦中にジャワ占領地域において使用する目的で製造されましたが、輸送困難のため未発行に終わりました。10銭は錫貨、5銭・1銭はアルミ貨として製造されました。いずれも希少性が高いですが、5銭は滅多に市場に出てきません。仮に出てきたら数十万円の買取額となります。


今回は、昭和20年代に発行されたコインの中で希少価値のあるものをご紹介しました。もし見つけたらラッキー!その時は弊社までご連絡いただけますと幸いです。

 
 
 

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